ブルーゾーン石垣シンポジウム|DAY1総まとめ

ブルーゾーン石垣シンポジウムDAY1は、医学や食、文化、音楽、運動といった多彩な視点から「健康」を見つめ直す、豊かな一日となりました。
話を聞くだけでなく、体験し、感じ、語り合う。
そのプロセスを通して、参加者は少しずつ「健康の本質」に近づいていきました。

基調講演で印象的だったのは、世界の長寿地域・ブルーゾーンに共通しているのが、特別な健康法ではないという点。 自然と体を動かす暮らし、植物性中心の食事、人とのつながり、そして日々の中にある役割や生きがい。 こうした要素が、無理なく日常に組み込まれていることこそが、長い人生を支えてきたのだと語られました。

パンと塩のセッションでは、食を「栄養」としてだけでなく、「行動」や「交流」を生み出す存在として捉える新しい視点が紹介されました。 パンを目当てに街を歩く、塩の違いを感じながら会話が弾む。 そんな何気ない日常のひとコマが、知らず知らずのうちに体を動かし、人と人との距離を近づけていることが、やさしく伝えられました。

続くパン×塩の体験セッションでは、実際に食べて、味わって、感じることで、食と健康、すると交流の関係を感覚的に理解する時間に。 初対面同士でも自然と感想を語り合い、笑顔が生まれていく様子は、「環境が行動をつくる」というDAY1のテーマを象徴する光景でした。

沖縄文化と健康のセッションでは、ゆんたくや共同作業といった、かつて当たり前にあった地域のつながりが、心と体の健康を支えてきたことが改めて語られました。 一方で、現代の暮らしの中で、そうした場が少しずつ失われている現状にも目が向けられました。 大切なのは、過去をそのまま再現することではなく、今の時代に合った形で、人が自然と集える場をつくっていくこと。 その考え方は、参加者の間で静かに共有されていきました。

DAY1を通して一貫して流れていたメッセージは、「健康はがんばってつくるものではない」ということ。 我慢や努力を重ねるのではなく、健康的な選択が自然とできる環境をどう整えるか。
その視点は、個人の暮らしだけでなく、地域づくりや観光、まちの未来にもつながっていくものでした。

参加者にとってDAY1は、学びで終わる一日ではなく、「これからの暮らしをどうしていくか」を考えるきっかけとなる時間。 翌日のDAY2では、ヨガや体験型プログラムを通して、この日の気づきを実践へとつなげていく流れが用意されています。

DAY1は、そのための大切な土台をつくる一日だったと言えるでしょう。 この一日で生まれた小さな気づきや意識の変化は、きっとそれぞれの暮らしの中で、少しずつ形になっていくはず。

DAY1は、石垣島から始まる新しい「健康の物語」が、そっと動き出した一日でもありました。